次回演奏会の企画と意図

第179回定期演奏会の演奏内容とその意図

 

12月3日(日)午後2時 いずみホール

〈ベートーヴェン・シリーズ〉第7回(最終回)

ベートーヴェン 序曲《レオノーレ》第3番 Op.72b

ベートーヴェン 交響曲 第9番 ニ短調 Op.125 《合唱付き》  

 

ソプラノ:西垣千賀子

アルト:福嶋あかね

テノール:西垣 俊朗

バス:田中  勉

合唱:モーツァルト記念合唱団(合唱指揮:益子  務)

コンサートマスター:釋  伸司

指揮:門  良一

 

 モーツアルト室内管弦楽団は2011年より〈ベートーヴェン・シリーズ〉を始めました。ベートーヴェンの9つの交響曲を中心に、主要な協奏曲や序曲を取り上げ、ウィーン古典派の中でハイドン、モーツァルトの後継者としてのベートーヴェンをとらえなおすというのがその目的です。二人の先輩の作り上げたスタイルからベートーヴェンは大きくはみ出してはいますが、基本的には古典派としての形式感を維持している、というのがシリーズを行ってきた中での認識です。さて今回はシリーズ最終回です。ベートーヴェンの最高傑作と言われ、あまねく愛好されて今や人類の宝ともなった「第九交響曲」を演奏します。実はモーツアルト室内管弦楽団にとってこの交響曲の演奏は今回が創立以来初めてなのです。年末には恒例のように各団体が多く演奏する中、一度も「第九」はやったことがありません。古典派の最終ランナーのベートーヴェンが最後にたどり着いた大曲を由緒正しく演奏することは、古典派を主たるレパートリーとしてきたわれわれモーツアルト室内管弦楽団の使命であり、また多くの人にその結果を聴いていただきたいのであります。

ソリストには毎年のように「第九」を歌い続けておられるベテラン歌手の方々、西垣千賀子さん、福嶋あかねさん、西垣俊朗さん、田中 勉さんをお迎えしおり、また合唱は益子 務さんの率いる僚友モーツァルト記念合唱団であります。必ずや大きな感動をもたらす演奏ができる確信があります。

「第九」の前に演奏する「レオノーレ序曲第3番」はシリーズの中で一度取り上げてはおりますが、ベートーヴェンの序曲中最高の傑作であり、「第九」の前に演奏するのに最もふさわしい曲として選びました。どうか〈ベートーヴェン・シリーズ〉最終回をお楽しみいただくことを心から願っております。