池田洋子●ピアノ

 モーツァルト室内管弦楽団のファンのみなさまこんにちは。3月23日の定期演奏会で協演するピアニストの池田です。

 演奏するモーツァルトのピアノ協奏曲第21番(ハ長調K467)は、有名な第23番(イ長調K488)や2曲の短調の第20番(ニ短調K466)と第24番(ハ短調K491)とともに一番油の乗った時期(1785~6年)に作曲されています。

 苦悩・哀しさ・寂しさなど心の深い所に訴えかける第20番から一転して第21番は、それらすべてをはねのけるかのように、明るく技巧的な華やかさが聞く人を元気にしてくれます。特に第2楽章のロマンスは、スウェーデン映画「みじかくも、美しく燃え」に使われた名曲。モーツァルト独特の素朴で美しいメロディがやわらかい第一ヴァイオリンのひびきとピアノで奏でられ、聴衆を超自然の世界に導いてくれます。

 モーツァルトの音楽は明暗が背中合わせで、希望に満ちた元気な曲想のなかにもつねに哀しみや孤独感が秘められているように思います。その美しさは素朴で無垢であり、我々に生きる喜びを与えてくれます。

 協演させていただくモーツァルト室内管弦楽団と指揮者門良一先生とは、すでにモーツァルトのピアノ協奏曲第20番、第23番、第24番、第26番、第27番をご一緒させていただきました。いつもソリストとして暖かく迎えていただき感謝しています。今回も良いモーツァルトの音楽を協演できるようにと期待しています。

 演奏会当日は、音響の素晴らしいいずみホールで午後のひと時をモーツァルトの素晴らしい世界にひたっていただきたくご来場をお待ち申し上げます。

 

<略歴>

第7回学生音楽コンクール高校の部全国第1位文部大臣賞受賞。東くめ・照子・貞一、井口愛子の各氏に師事。東京藝術大学在学中に渡仏し、パリ・エコール・ノルマル音楽院最高クラスに転入学。ジュル・ジャンティ、アルフレッド・コルトーの両氏に師事。日本人として最初のリサンス・ド・コンセール(演奏家資格)を得て卒業。マリア・カナルス国際コンクール第2位(1位なし)、ヴィオッティ国際コンクール金賞等に輝き、パリをはじめ、国内外でのリサイタル活動を展開する。また、大阪フィルハーモニー交響楽団、京都市交響楽団の定期演奏会や、東京交響楽団、日本フィル、関西フィル、モーツァルト室内管弦楽団など日本の主要オーケストラと数多くの協演を重ねながら、室内楽活動にも意欲的に取り組んでいる。1990年ザ・シンフォニーホールでの演奏家歴30周年記念リサイタルを開催以来、5年毎に記念リサイタルを開き、いずれも好評を博す。一方1996年以降、ニューヨークで開催されるサミット・ミュージック・フェスティバルや、パリ近郊のムーラン・ダンデで開催されるマスタークラスに招かれ、演奏と指導を行なう他、ポルト国際コンクールをはじめ、国内外のコンクールの審査員も務めている。CDでは、「池田洋子ピアノリサイタル」、全音よりコルトー版によるツェルニー「25のエチュード」op.748(CD付)が出版されている。

1999年川西市民文化賞、2000年兵庫県生活振興功労賞、2005年兵庫県文化賞、2015年瑞宝中綬章。神戸女学院大学名誉教授。大阪音楽大学客員教授。日本ピアノ教育連盟関西支部顧問。日本ショパン協会関西支部、川西市文化スポーツ振興財団理事。川西市民合唱団長。川西音楽家協会会長。NPO法人関西音楽人クラブ副理事長。

 

河野直人●ツィター

 

はじめまして。

この度は、モーツァルト室内管弦楽団第186回定期演奏会にご一緒させていただくことになり非常に嬉しく思っております。

また自分も数年ぶりに大阪で演奏できることも楽しみにしております。

ツィターを使った「ウィーンの森の物語」は最近ではとても機会が少なくなりツィターの音色を多くの方に知っていただく良い機会になればと思っております。

今回の演奏会をお楽しみいただければ幸いです。

どうぞよろしくお願いいたします。