第172回定期演奏会/定期サロンコンサート

〈クライネ・モーツァルト〉第88回例会9月17日 午後2時 天満教会 

 

〈教会音楽シリーズ〉第2回 

 ヘンデル 合奏協奏曲 変ロ長調 Op.3-2

 ―ヘンデル・オルガン協奏曲全曲演奏―その1

 ヘンデル オルガン協奏曲 第1番 ト短調 Op.4-1

 ヘンデル オルガン協奏曲 第4番 ヘ長調 Op.4-4

 バッハ カンタータ 第4番

        《キリストは死の絆につかせたまえり》BWV4

オルガン:片桐 聖子

合唱:モーツァルト記念合唱団(合唱指揮:益子  務)

コンサートマスター:釋  伸司

指揮とお話:門  良一

 

 去年、第1回を開催して大好評をいただいた天満教会における〈教会音楽シリーズ〉の第2回です。今回は前半では第1回で大変好評をいただいたオルガンの演奏を中心としたヘンデル作品、後半はバッハの教会カンタータの中でも名曲として知られるカンタータ第4番、という充実したプログラムとしました。オルガンのソリストには去年協演した片桐聖子さんが再び出演されます。また、今回はモーツァルト室内管弦楽団の姉妹団体であるモーツァルト記念合唱団が天満協会にはじめて登場し、そのすばらしいハーモニーを披露します。さて、ヘンデルは日本ではバッハの陰に隠れてしまい《メサイア》以外の曲は演奏される機会が少ないようですが、この演奏会でのヘンデル作品をお聴きになればそのような先入観はなくなるのではと私は期待しております。合奏協奏曲作品3-2は管楽器のオーボエとファゴットが弦楽合奏に加わり、ヴァイオリンやチェロのソロもあって華やかな協演を繰り広げる名曲です。ヘンデルのオルガン協奏曲は全部で16曲あるのですが、どれもがすばらしい名曲ぞろいなので、この〈教会音楽シリーズ〉の中で全曲を演奏しようという大変意欲的な企画です。バッハのカンタータは全部で200曲以上あるのですが、このシリーズでは有名な作品を順次取り上げていくつもりです。〈教会音楽シリーズ〉の第2回にどうかご期待下さい。 

 

第171回定期演奏会 7月30日(土)午後2時 いずみホール

 

〈ベートーヴェン・シリーズ〉第6回

ベートーヴェン 交響曲 第2番 ニ長調 作品36

ベートーヴェン ピアノ協奏曲 第4番 ト長調 作品58

ベートーヴェン 交響曲 第8番 ヘ長調 作品93

 ピアノ:池田 洋子

 コンサートマスター:釋  伸司

 指揮:門  良一

 

 モーツァルト室内管弦楽団は2011年から満を持して〈ベートーヴェン・シリーズ〉を開始しました。楽団創立の頃を振り返ってみますと、当時はオーケストラというものはプロ・アマを問わずベートーヴェンの交響曲をプログラムの中心に置いて演奏会を行っていたと言えるでしょう。その状況は今でもあまり変わっていないようです。それほどベートーヴェンは昔も今も人気があるわけです。ベートーヴェンの作品はどれもがすばらしくエネルギッシュで力強く、聴くものを鼓舞してくれるのですが、一方ではこれが日本人のガンバリズムと奇妙に波長が合ってしまって、いわば力ずくの演奏になっている感が否めません。われわれモーツァルト室内管弦楽団はそういう演奏傾向とは逆の方向を目指すべく出発し、18世紀の宮廷音楽であるモーツァルトやハイドンを優雅に繊細に演奏することに努力してきました。しかし演奏活動も40年の歴史を積み重ねてきましたので、ここでベートーヴェンをハイドンやモーツァルトの後継者としてあらためて見直そうと考えてシリーズを始めたわけです。冒頭に書きました「満を持して」という言葉にはそういう意味合いがあります。

 〈ベートーヴェン・シリーズ〉においてわれわれは、弦楽器は第1ヴァイオリン7~8、第2ヴァイオリン6、ヴィオラ4、チェロ4、コントラバス3、管楽器は曲によって多少異なりますが(作曲者が指定)、標準的にはいわゆる2管編成(フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルン、トランペット各2本にティンパニ1対)という編成を取っており、この弦楽器と管打楽器とのバランスはベートーヴェンの演奏において理想的なものと考えられます。これはまたモーツァルト室内管弦楽団の標準編成とほぼ同じでもあります。要するにわれわれはベートーヴェンを古典派の作曲家として再認識し、ハイドン、モーツァルトにおいて培ってきた演奏様式を基本としてベートーヴェンに向かい、その様式からはみ出すベートーヴェン独特の音楽的迫力をいかにバランスよく表現するか、ということに挑戦してきております。シリーズの前5回まではこの点において成功していると言っていいのではないでしょうか。

 交響曲第2番は、ベートーヴェンの人生がどん底状態にあった時期の作品です。耳の病気が悪化し遺書を書いたことはよく知られていますが、そんな雰囲気を全く感じさせない明るく力強い音楽で、古典様式とベートーヴェンらしさがほどよくバランスしている名曲です。ピアノ協奏曲第4番は有名な第5番《皇帝》と対照づけられて、女性的な協奏曲とみなされていますが、ベートーヴェンらしさに溢れた大曲です。これを、以前にもこの曲でモツ管と協演している大ベテランの池田洋子さんが独奏されますのでご注目ください。交響曲第8番は不思議なことに第2番とともにベートーヴェンの交響曲の中では小さめのかわいらしい曲ということになっていますが、第7番とほとんど並行して作られた非常に規模の大きな交響曲なのです。ベートーヴェンらしさをしっかりと踏まえた演奏をしたいと思っています。

 

第170回定期演奏会

2016年6月18日(土)午後2時 いずみホール

 

〈モーツァルトとハイドン〉その10

モーツァルト 交響曲 第31番 ニ長調 K.297 《パリ》

モーツァルト ピアノ協奏曲 第22番 変ホ長調 K.482

ハイドン 交響曲 第104番 ニ長調 Hob.I-104 《ロンドン》

 ピアノ:内田 朎子

 指揮:門  良一

 

 好評の〈モーツァルトとハイドン〉シリーズ、今回は二人の作品の中で18世紀の2大音楽マーケットであったパリとロンドンの名を冠した交響曲が選ばれた。モーツァルトは7歳から10歳にかけて足掛け4年間、パリとロンドンを含む西方への大旅行を行い、各地で神童と言われ大いにもてはやされる。ロンドンにおいて8歳のモーツァルトによる最初の交響曲が生まれ、今日「第1番」と呼ばれている作品を始めとする数曲がモーツァルトの「ロンドン交響曲」と呼ばれることがある。

 後年、21歳から23歳にかけての「マンハイム・パリ旅行」においては昔日の名声を復活させることはできず、失意のうちに帰郷するのだが、その折パリで作曲されたのが今回演奏する《パリ交響曲》である。

 一方のハイドンはモーツァルトとちがい約30年間ハンガリーの片田舎の貴族に仕えていたのだが、52歳の頃に遠くパリから交響曲の注文を受け、6曲からなる《パリ交響曲》(第82~87番)を作曲した。これらはモーツァルトの〈3大交響曲〉にも影響を及ぼした名曲集である。ハイドンは57歳のときロンドンに招かれ、12曲からなる〈ザロモン・セット〉と呼ばれる交響曲集を書いた。ザロモンとは彼をロンドンに招いたヴァイオリニスト兼興行師である。これら12曲をまとめて《ロンドン交響曲》と呼ぶこともある。12曲の最後の今回演奏する曲(第104番)を、通常《ロンドン交響曲》と呼んでいる。

 

第169回定期演奏会/定期サロンコンサート〈クライネ・モーツァルト〉第87回例会

2016年4月23日(土)午後2時 天満教会

〈フランス音楽特集〉―木管5重奏名曲集―

イベール 3つの小品

ミヨー ルネ王の暖炉

ルーセル ディヴェルティスマン Op.6

フランセ ビヤホールの音楽(別名:恋人たちの時間)

プーランク 6重奏曲

 

 またも〈フランス音楽特集〉とお思いかもしれません。モーツァルトの精神を最もよく受け継いでいるのがフランスの作曲家たちなのです。モーツァルトが愛した木管楽器たちの妙なる響きをフランスの作品で思う存分味わっていただきたいと思います。演奏はモーツァルト室内管弦楽団の首席奏者たちです。後半の3曲にはピアノが加わっています。よく知られた名曲とあまり聴く機会のない珍曲がほどよく混ざった面白いプログラムになっていると思います。

木管楽器とピアノのアンサンブルを天満教会のくつろいだ雰囲気のなかでお楽しみください。

 

第168回定期演奏会

〈創立50周年へ向けてシリーズ〉第1回

 2016年1月10日(日)午後3時 いずみホール

〈モーツァルト・オペラシリーズ〉第12回

モーツァルト 《魔笛》K.620

 

 2015年はモーツァルト室内管弦楽団の創立45周年ですが、この記念すべき時にどうしても取り上げたかったのが《魔笛》です。モーツァルト最晩年の最高傑作、モーツァルトのエッセンスがいっぱいのこの名曲オペラを最高の演奏でお届けしたいと思います。開催日は2016年の1月なので45周年の翌年になってしまいますが、〈モーツァルト・オペラシリーズ〉はお正月にやってきていますので、ゆったりした気分でお楽しみいただけると思っております。歌手の方々は関西の実力派ぞろいで、その人選はもう何回も協演を重ねて気心が通じ合っている関西オペラ界の重鎮、西垣俊朗さんにお願いいたしました。これ以上はないベストな陣容です。45年の歴史を積み重ねてきたモーツァルト室内管弦楽団によるモーツァルトの最高傑作《魔笛》の記念演奏、どうかお楽しみに。